防水工事
建物の屋根や屋上、外壁、バルコニーといった風雨にさらされる部分に防水処理を施し、雨や雪が建物内部に侵入するのを防ぐための工事です。
梅雨があり、冬には雪が降る日本において、水から建物を守る防水工事は欠かすことができません。
防水工事を施していても、経年劣化で効果が薄れていくことは免れません。定期的に点検とメンテナンスをして、漏水を予防していくことが大切です。
また、万が一建物に漏水が見つかったら、すぐに防水工事をして建物を守る必要があります。
建物の強度を保つ
水が建物の内部に入り込むと、柱や梁が腐ってしまったり、鉄筋に錆が生じてしまうなど、漏水は、建物全体の耐久性を著しく低下させます。
定期的なメンテナンスにかかるコストを抑えるためにも、最初にしっかりと防水工事を行っておくことが重要です。
建物の外観や内観を保つ
雨水は建物内外のさまざまな部分に染みや変色を生じさせます。
防水工事を行うことで、経年劣化を防ぎ、建物の美しさや機能を保つことができます。
アレルギーの原因となるカビを防ぐ
目の届かないところで漏水していると、知らず知らずのうちにその周辺でカビが発生し、ぜんそくなどのアレルギーを引き起こす原因となることもあります。
防水工事は、将来にわたって安心・安全に建物を使い続けるために欠かせないものです。
防水工事には用途・躯体の種類によって様々な工法・材料があります
アスファルト防水
アスファルト製のルーフィングシートと呼ばれる防水シートを張り合わせていく防水工事です。
防水性・耐水性の高さからビルやマンションの屋上、一般住宅における平面状の屋根などで多くの建物に採用されています。
シート防水
塩化ビニルやゴム製の防水シートを施工箇所に固定していく防水工事です。耐用年数が長く、耐久性が高いことも特徴です。
また、広い面積でも一度にムラなく施工していきますので、施工期間が短いといったメリットもあります。
新築や改修はもちろん、ビルやアパートなどの建築物でもよく使用されています。
塗膜防水
塗膜防水は液状の原料を施工箇所に何度も重ね塗りしていきます。
「ウレタン防水」や「FRP防水」といった種類があります。
ウレタン防水は、比較的安価で、場所を選ばずに施工できることが人気の理由です。
FRP防水は「ガラス繊維強化プラスチック(FRP)」を利用し、耐久性や強度に優れてます。バルコニーや屋上駐車場などでよく採用されています。